株式会社ピアズ

株式会社ピアズは、2005年の創業から大手通信キャリア向けのセールスプロモーション事業を展開してきました。
特に、人材不足が課題となっている通信業界において、販売員の派遣から販促イベントの企画・運営、スタッフの教育研修を強みとして企業成長を遂げてきました。
2019年のマザーズ市場（現・グロース市場）上場以降は、新規事業の創出やM&A、CVCに積極的に取り組み、特にITテクノロジーを活用したサービス構築とともにクライアントへの新しい価値提供をおこなっています。現在は新収益柱である「オンライン接客事業」と新規事業である「AIボーディング事業」に注力しており、それに伴い開発部門の強化をおこなっています。

▼オンライン接客システム『Video Callcenter SYSTEM（VCS）』
自社サービスである『Video Callcenter SYSTEM』はリモート接客を可能にするツールです。
コールセンター、チャットボット、FAQによる問い合わせ等、これまでのサポートセンターが担っていた機能に加え、「画面共有」によるビデオコール応対により、オンラインならではの顧客体験を実現しています。現在では全国2,200店舗以上の携帯ショップからの問い合わせに対応しています。

コロナによって店頭のスタッフ・お客様人数の制限や応対時間の短縮がありましたが、オンライン接客により対面接客と変わらないサービス提供が可能になっています。また、オンラインでの接客が可能になったことで接客データの収集が可能となるため、接客のデータ化・分析し、スタッフの稼働効率や生産性を高めるための『ONLINX』の開発・提供もおこなっています。

現在は当社の強みである通信業界向けの提供にとどまっていますが、今後は保険や不動産、金融など高い接客技術が求められる業界への展開にチャレンジしています。

▼AIロープレシステム『mimik』
VCS同様、自社サービスである『mimik』はAIを活用したスタッフ教育システムです。
接客、サービス、営業の業界では応対スタッフのレベルによってお客様の満足度や成約率が大きく変わるため、スタッフの応対・提案スキルの向上が重要な指標となっています。

一方で、スタッフ育成において実施される「ロープレ」は教育者・新人スタッフともに教育時間コストや指導方法の属人化等の課題が多くあります。『mimik』ではそれらの課題をAIを活用して解決していこうと考えており、ハイパフォーマンスなロールプレイング映像から表情やコンテキストの分析をおこない、「表情」「シナリオ」「時間配分」の観点からスコア化することでスタッフの応対レベルの見える化を実現しています。
応対の上手な人を「真似」ることから「学び」、効率的に価値の高いトレーニングを実施することができます。

<ピアズグループが社会にもたらす価値>
世界では、様々な先端技術やイノベーションが生まれています

それら先端技術やイノベーションには、私たちの生活を豊かにする素晴らしい可能性があります
では、先端技術やイノベーションが生まれれば社会全体が豊かになるのでしょうか？

答えはNoです

先端技術やイノベーションが次々に生み出される一方で、
多くは社会で有効に活用されていません
また、社会の豊かさが進む一方で、
その豊かさを享受できず取り残されていく人たちがいます

私たちピアズグループは事業を通じ「先端技術やイノベーションの社会実装」を行うことで
社会の豊かさを実現したいと考えています

<社名の由来>
Peer to Peer = Peers / 同じ目的意識を持つ仲間
Peers（ピアズ）という名前には、「分け隔てない仲間・目的を共有する者達」という意味があります。社内だけでなく広い意味で、クライアントの皆様が望むものをクライアントの皆様と同じ目線で共に作り上げ、共に育み、共に歩んでいく事を目標にしています。

2024年7月、弊社はシステム開発・SES・BOOTCAMP（エンジニア育成）を展開する株式会社ワイヤードパッケージから事業譲受を行い、開発部門を新設しました。
これまで外部のエンジニアリソースで進めてきた開発を内製化することで、テクノロジー関連の事業を一気にブーストさせる計画です。ピアズが蓄積した接客のノウハウや新常識へのあくなきチャレンジ精神に開発のスペシャリスト達が加わることで、これまでよりも大きなバリューを生み出す企業に成長しようとしています。

ワイヤードパッケージ社から譲り受けたエンジニアチームは、今後の当社の事業ポートフォリオにおいて重要な役割を果たすと考えており、近年、DXやAIに関わるサービスを積極的にローンチしてきた当社ですが、子会社のQualiagramを中心にグループ内で企画したサービスを外部の開発会社に委託してきました。開発部門をアセットに加えたことで、開発のスピードアップやサービスの品質アップの期待ができると考えています。

今後、ピアズの開発部門に入社するエンジニアは、自社サービスの開発とSESでの開発、二つのキャリアが選べることになります。エンジニア育成事業があるので、経験が浅いジュニアクラスのメンバーもスキルアップできる環境があり、エンジニアチームを育てながら、新しい事業の柱を創っていきます。

また、ピアズでは若手人材の活躍を推進する企業カルチャーを大切にしています。
「抜擢人事」のポリシーをもとに、若手社員に重要な仕事を任せてきた歴史があり、今後も入社年次や勤務年数にかかわらず、実力のある人材に重要な仕事を任せていきます。

過去には「経営品質賞」に始まり、「ホワイト企業大賞」や「働きがいのある会社ランキング 小規模部門」にランクインする等、組織づくりに力をいれており、今後ともに働く仲間が増えていく中でも組織力やカルチャーの強さは維持できるように社内コミュニケーションの活性化などをおこなっています。上場企業の安定感とチャレンジ精神とスピード感を重視したベンチャーマインドを併せ持つ会社だと考えています。

弊社では100%子会社の株式会社Qualiagramを通して、ロープレトレーニングAI『mimik（ミミック）』の開発を進めています。

『mimik』は、AIを活用し表情解析や感情解析を行うシステムであり、オンラインにお手本となる動画をアップして、接客を学ぶ人は、その動画を視聴して同じように真似をし、それをAIにて表情解析やテキスト分析をおこなっています。

カラオケの採点システムのようなイメージで、お手本動画の真似をするとスコア表示がされます。
話す時の表情を読み取り、笑顔・自然体・強調・共感/同調の四つの項目ごとにスコア化し、会話の内容と教師データとの類似度も採点し、重要なキーワードが欠落していた場合は減点するような仕組みになっています。

ChatGPTを代表とする生成AIが、2024年現在、世界中で企業や国を巻き込んでの大きなトレンドとなっている中で、日本国内でも企業規模や業種・業界を問わずに、生成AIの活用が新常識になろうとしています。
「NEW NORMAL ACCELERATION」をパーパスに掲げる企業として積極的にAI分野への開発投資や事業推進をおこなっていきます。