管理本部　人材戦略部　　担当部長　金村　真奈美氏 1994年4月 TDCソフト株式会社入社。 10年間に渡る公共系システム開発の現場を経て、2004年に品質保証部へ異動する。 2016年に社員教育を担う人材開発部へ異動、2019年に新卒・中途採用・教育を担う人材戦略部の配属となる。 2019年4月に人材戦略担当部長に就任し、現在に至る。 人を大事にして育てる企業風土そのままに、「頑張っている人を応援したい」との思いを抱き、「企業や人が成長するためにはどうしたらいいのか？」と自らに問いながら採用・社員育成に取り組む。

TDCソフトの強みと会社の魅力をご紹介ください。

当社の強みは、技術力とマネジメントです。まず、技術力については3～5年後を見据え、当社の注力分野を決定して戦略的に取り組んでおり、SIerとしてお客様の先に立った提案をできるようにしています。各部門においても目指す技術を定めて勉強会、外部研修の参加、資格取得等を行っています。 また、技術牽引部門が先端技術の教育や勉強会を行い、技術力の高いエンジニアの育成を行っています。 もう一方の強みであるマネジメントにおいて、マネジメントラインに属する社員は、国際資格であるPMPを必ず取得しています。 また独自の品質マネジメントシステムを構築し、組織的にプロジェクトの状況を管理。体系的にプロジェクトを進めていくためのナレッジ共有を行っています。このように、組織・個人共にマネジメントの品質管理に努めています。 お客様からは、コミュニケーションスキルを含めた社員の人間力にも評価をいただいています。社員の真摯な姿勢が長年に渡り当社の信頼を支えています。組織としては技術ばかりに留まらない多岐に渡る研修メニューを用意して、人間力向上を支援しています。 強みを育み、人を大事にする温かな社風が当社の魅力だといえます。

今後どのような成長を実現していくのか、具体的な戦略や計画を教えてください。

当社グループは2019年4月から2022年3月における中期経営計画で「Shift to the Smart SI」を掲げています。これはお客様の潜在ニーズを先回りして捉え、デジタル技術の新たな潮流に対応した価値創造型の次世代型SI事業へと進化するビジョンです。 このビジョンを実現するために次の2つの基本戦略を定めています。 1つめは「高付加価値SIサービスの追求」。DX推進による顧客の価値創造というニーズに応えるSI事業の拡大です。そのために必要な最新技術要素として、AIやIoT、ブロックチェーン、マイクロサービスなど複数のキーワードを設定し、積極的な投資を推進しています。 2つめの「SIモデル変革の推進」では、既存のSIプロセスに留まらないアプローチを進めています。具体的には、エンタープライズ向けアジャイル開発のフレームワークであるSAFeを活用したサービスの提供や、アライアンスによるセキュリティサービスの強化、ローカル5G活用によるSIソリューション推進など、高付加価値SIサービス拡大へ向けての取り組みです。 これまでのSI事業を大切にしながらも、こうした次世代への取り組みに拍車をかけて、さらなる成長を目指しています。

TDCソフトにおけるキャリア形成の考え方を教えてください。

当社で活躍するキャリアは多様で、一人ひとりの志向に応じて活躍のステージが複数あります。 大きく技術とマネジメントに分けられますが、技術であればアプリケーションエンジニア、ITアーキテクト、セキュリティなど。マネジメントであれば管理職、プロジェクトマネージャなど。それ以外にも、営業やマーケティングなどの分野での活躍も可能です。 各分野において、社内外での活躍が期待できる社員には、社内で認定しているマイスターやビジネスアーキテクトとして称号を与えています。 まず入社3年目までは、教育のフレームワークに沿ってベースとなる技術や業務知識を身につけます。 次のステージであるメンバークラス、さらにその次のリーダークラスでも体系化された各種研修を受けながらステージを上がっていきます。 キャリア形成については部門の上司と面談を行い、どの方向性で進むのかを選んでいきます。 もちろん一度限りの設定ではなく、方向性のすり合わせを行ったり、意志を伝えたりする場は適宜設けています。 会社のビジョンと個人の志向を踏まえ、長期的な視野を持ってキャリア形成を進めてほしいと願っています。

社員育成や働きやすい環境づくりへの具体的な取り組みについて教えてください。

「主体性・挑戦」を大切にして、社員育成に取り組んでいます。 全社教育のフレームワークには、ベーシックスキルのような必須研修もありますが、スキルアップを目的とした選択式の研修も多く用意しています。隙間時間で学習できる環境を提供したく2016年より自社独自のeラーニングシステムを導入しています。 自身が学びたいと思えばいくらでも挑戦できる環境は提供できていると思います。 また半期に一度のアセスメントは、人間力・マネジメント力・技術力の3点で実施し、自身の強み弱みを把握して主体的に挑戦していくことを目的としています。 その他、TDCグループの技術者が集結して注目情報を発信する「TDC Tech Forum」を開催しています。志願社員による最新の要素技術はもちろんのこと、普段の業務の工夫なども発表するイベントです。 社員の半数が参加していることから、情報キャッチアップへの関心の高さが伺えます。全社で情報とノウハウを共有できていることも当社の強みだと思います。 働きやすい環境づくりでは稼働時間をウォッチして必要な改善を行うなど配慮していますが、組織としてばかりでなく社員自らも主体的に取り組んでいます。時短推進委員会や稼働管理委員会など、業務系の委員会活動が活発なのは当社ならでの特徴でしょう。 最新技術の研究や取得を支援しており、成果を社内に広く発表する場を設けるなど、全社が一丸となってビジョン実現へ向け協力し合う雰囲気づくりを意識しています。

新しくご入社される方に期待したいことをお聞かせください。またご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

失敗しても次にどうすればいいのか考えればいいので、臆せず色々な挑戦をしてほしいと思っています。 私は社員が市場に通用するプロフェッショナル人材になってほしいという思いで、日々業務に取り組んでいます。今後入社される皆さんにも、プロフェッショナルになるためにはどうしたらいいかを考えながら進んでほしいです。 当社はプロジェクト数も顧客も多いので、色々な仕事ができるのが魅力。 役職関係なく意見を言い合える風土のなか、やりたいことができる会社です。 一人ひとりが個性を発揮して活躍することで、イノベーティブなビジネスが創出されると思っています。入社される皆さんが、次世代型SIerを目指す当社で新たなキャリアを切り拓かれることを期待しています。