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インタビュー画像代表取締役 井上 良太氏 新卒で投資ファンド会社に就職。投資見込先だったAPTの前身となる会社と接点を持つ。その後、大手商社系のコンサルティング会社に転職。そこで再度、旧会社の当時の社長に相談を持ちかけられ、経営をサポートするようになる。2009年、APTに経営企画としてジョイン。営業部を立ち上げて、営業部長を兼任(現在も)。2010年には代表取締役に就任する。経営の立て直し、優秀な人材の登用を進め、現在の成長の礎を築く。

井上様が貴社にジョインし、代表になられた経緯を教えてください。

新卒で入社した投資ファンドで、当社の前身となる会社(以下、旧会社)が投資見込先になっていました。「自動倉庫のリフォームをやっていく」とアピールされたのですが、担当だった私は投資を見送ったのです。 その後、私はコンサルティング会社に転職。そこに再度、旧会社からの相談が舞い込んできました。話を聞いてみて、前回よりもかなり内容が具体化されていて「煮詰まってきているな」という印象を持ったのです。この会社の"技術"も"メンバー"も無くしてはいけない、潰してはいけないと考えるようになりました。 そこでお手伝いをしてみようと決断し、はじめは月1回の頻度で通っていたのですが、しだいに週1〜2回かそれ以上のペースで出入りするようになり、「もうあなたが(内部の人間として)やりなさい」と。2009年のことです。以降、経営企画として銀行へ同行したり、営業したり…何でもやりましたね。そして、翌2010年に代表取締役に就任したのです。

無形商材のプロだった井上様が、自動倉庫という有形商材を選んだポイントは?

有形・無形ということはあまり考えませんでしたね。当社と接点が生まれた頃の私はまだ20代で、経験値を上げたいという思いのほうが強かったです。特に会社を経営するという経験は、なかなかできるものではありませんから。 前職、前々職でも、取締役会に出席するなど経営には関与していたのですが、関わり方が断片的であることにジレンマを感じていました。代表取締役になった現在はよくわかるのですが、取締役会で交わされる意見というのは、本音ベースではなかったりします。でも外部の人間にはわからないんですね。それでは自分の経験値は上がっていかない。 会社の現場というものは、自分が思っているよりもっと深いはずだし、もっと濃いはず。そんな現場に入って経験値を上げたかったですし、せっかく入るのならば優れた人がいて、良い技術を持っている会社にジョインするのが一番だと思いました。当社の入社も、代表取締役への就任も同じ理由からです。

代表取締役に就任後、社員の皆さんにはどんなメッセージを発信されましたか?

自動倉庫やシステム開発に詳しくない私のような人間が、外から来て社長になったことに違和感を持ったメンバーもいたはずです。私は違和感を払拭してもらうために、とにかくコミュニケーションに力を入れました。 ただし単に対話をするだけでは足りません。「頑張れば結果が出るよ」というメッセージを伝え、結果を具体的に示す必要がありました。そこで営業部を新設。今までの、「親会社から仕事が来るのを待つ下請け」から、自ら仕事を取りに行く会社への変革を目指したのです。 私は率先して飛び込み営業をして、数万円の仕事も引き受けました。業績は少しずつ上向きに。メンバーには賞与として還元し、実力に応じて彼らのポジションを引き上げていったのです。「頑張れば結果が出るよ」というメッセージを実際のバリューチェーンにできたと感じています。現在、営業と技術それぞれの取締役がいますが、彼らはまさにその頃一緒に頑張ってくれたメンバーです。

改めて、貴社が求める人材像を言葉にしていただけますでしょうか。

チームプレーができる人、自分で自分の枠を広げられる人。大きくはこの2つです。 チームで仕事をしていると、メンバーによって進捗に差が出てきます。自分が担当する仕事に集中するのは当然ですが、周りにも目配りをして、「手伝おうか?」と声をかけサポートに入ることができる。当社にはそんなメンバーが集まっています。「自分の枠を広げられる」というのも根底は同じです。自分の仕事はここまで、と線引きをしないからこそ周囲に目配りできます。また、仕事の機会もポジションも増えている当社の環境では、そういう資質を持つ人にチャンスが巡ってきます。 極論すれば、コーディングの知識・技術よりもその2つの資質のほうが重要ですね。コーディングに関して言えば、すでに外注を進めていますし、今後はさらに自動化が進むでしょう。価値が変わらないものはどんどんアウトソースし、社内には定性面に厚身のある人を増やしたいですね。

最後に、井上様のリフレッシュ方法を教えてください。

つい最近までは将棋にハマっていました。私はもともとバトル系よりも戦略・シミュレーションのゲームが好きなんです。 将棋を指していると、盤面が社内のように見えてきます。「これは◯◯さんだな」「□□はここに置くか」というように。まったく同じ駒を持つ相手の玉を取って詰ませるために、どのリソースをどう使って攻めていけばいいかを考えるのが楽しいですよね。 その将棋をやめてしまったのは、体力作りに力を入れようと考えたからです。入社当初は20代だった私も今や40代。でも伸び代の大きい会社ですから、営業の現場にもどんどん出ていきたい。それには体力をつけていかないと。昔やっていたバスケを再開するのはキツいので、一駅前で降りて会社までウォーキングしたり、退社後にゴルフ好きのメンバーと打ちっぱなしに行ったりして、体力作りに励んでいます。頭は十分に賢いのでーーここ笑うところですよ?ーーこれからは健康志向で行きます。

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